MサチコEX

カテゴリ
card > TCG > ポケカ
Level
取引価格目安
10,000,000円
所有者
不明
アイテム説明
MサチコEXとは
「MサチコEX」は2016年10月19日に行われた「ポケモンカードゲーム 20周年記念カウントダウン」イベント参加者への限定配布品である。小林幸子氏をモチーフにした非常にユニークなM進化ポケモンとしてデザインされており、配布枚数はわずか100枚前後とされている。
このカードは通常のポケモンカードとは異なり、進化前とされる「小林幸子EX」が公式に存在しないため、実際の対戦で使用することは事実上不可能である。またそもそも公式大会での使用は認められていない。ただし一部の特殊なサポートカードなどを駆使すれば場に出せる可能性が言及されるケースもあるが、いずれも公認レギュレーションでの対戦向けな仕様ではない。
その最大の特徴は「ギャラクシーボイス」という技である。ギャラクシーボイスは、プレイヤーが声を出している秒数×10ダメージを相手に与えるという異色の仕様を持ち、声を上げ続ける間は相手が秒数を数えるという遊び心に満ちた効果である。HPも240と比較的高く、さらに「M進化ポケモンになったら自分の番が終わる」「ポケモンEXがきぜつすると相手にサイドを2枚取られる」など従来のルールに沿うテキストもある。しかし「小林幸子EX」が未実装である限り、正式な手順ではバトルに参加させられない“ジョークカード”としての側面が強調される存在である。
歴史的には「小林幸子」がいくつもの舞台や紅白歌合戦で華麗な衣装を披露してきた経歴を踏まえ、このカードイラストにも壮麗なドレスを彷彿とさせる装飾が施され、まさに“ラスボス”と呼ばれるインパクトを具現化している。また実在の芸能人を題材にしたポケモンカードという点でも非常に希少であり、コレクターズアイテムとして注目度が非常に高い。
市場取引の面では、美品〜PSA10のような最高鑑定品は数百万円から数千万円規模に達するため、その価値は年を追うごとに高騰し続けている。実際にフリマサイトや専門店でも数百万円台の取引が散見され、中には数千万円を超える価格帯で出品している例もある。このように“公式大会では使えない”にもかかわらず、一種の芸術作品や“限定100枚の幻”として高い需要を保っていること自体が、このカードの知名度と希少価値を物語っている。
一方、プレイの面では進化条件を満たすための前段が存在せず、ルール的には破綻をきたすが、それこそがプロモカードらしいユーモアでもある。さらに偽造品や海賊版への注意も必要とされており、購入にあたっては専門店の鑑定や信用のおけるショップで取引することが推奨されている。高値であるが故に、偽物とのトラブルも否定できないため、信頼性を重視することが肝要である。
総評
数あるポケモンカードの中でも類を見ない演出と希少性を併せ持つのが「MサチコEX」である。図鑑ナンバーや実装されているわけでもなく、ネタ的要素が全面に押し出された“特別枠”としてコレクション価値は絶大と言えるだろう。小林幸子氏が持つ芸能界での長い歴史とも相まって、一度手に入れれば半ば伝説級のステータスを与える、まさに“超弩級のプロモカード”である。