クリボー (遊戯王アジアチャンピオンシップ3位入賞商品)

カテゴリ
card > TCG > 遊戯王
Level
取引価格目安
8,500,000円
所有者
トレトク
アイテム説明
概要
「クリボー (遊戯王アジアチャンピオンシップ3位入賞商品)」は、2001年8月12日に開催された「アジアチャンピオンシップ2001」で第3位に入賞した選手に贈られた特別な遊戯王カードである。遊戯王の原作者・高橋和希氏による描き下ろしイラストを使用し、世界に1枚しか存在しない“オリジナル”のクリボーカードとして知られている。カードそのものはウルトラレア仕様で、専用のケースに封入された状態で当時の入賞者に配布されたと伝えられている。
この大会は、遊戯王OCG初の世界規模大会として注目され、1位〜4位入賞者およびジュニアクラス優勝者に、高橋和希氏描き下ろしカードがそれぞれ1枚ずつ贈呈された。3位賞品として配布されたのが本カードであり、カード名は「クリボー」だが、通常の収録ブースターや公式販売されたものとはイラストが異なる。さらに、配布された“ケース入りの原本”は世界でただ1枚しかないため、いわゆる伝説級の希少価値を有するカードの一つとして扱われている。
このクリボーは、キャラクターとしては遊戯王の中でも低攻撃力かつ可愛らしい見た目のモンスターだが、作中では主人公の武藤遊戯に繰り返し使われ、作品の象徴的存在にもなっている。特に原作者による描き下ろしイラストを用いた公式大会配布カードという点は、コレクターやファンにとって非常に大きな意味を持つ。実際、同大会で配布された優勝賞品「青眼の究極竜」や準優勝賞品「デーモンの召喚」、ジュニアクラス優勝賞品「真紅眼の黒竜」などはいずれも数千万円〜数億円のオファーがあってもおかしくないほどの高額で取引されうるという報告がある。
一方、本カードに関しては長らく初期入賞者の手元にあった可能性が高いが、近年になって専門買取店のトレトクが所蔵していることが判明し、大きな話題を呼んだ。トレトクにて実際に金庫保管され、社内イベントやTCGイベント「バベル」などに展示されたことで、世界に1枚しかないクリボーが現存しているという事実が広く知られるようになったのである。カード専門家の証言によれば、「一軒家が建つほどの価値」をもつとも言われ、市場においては“言い値”であっても成立しうるとされている。
その後も、この幻のクリボーは所有者の意向もあって売買されることなく、厳重な保護下にある。仮に市場に出回ったとしても、希少性が高すぎるがゆえに価格の算定が非常に難しく、実質的にオークションでも希望額次第で大きく変動するはずである。そのため、歴史的・文化的にも極めて重要な存在であり、多くのコレクター・ファンにとっては遊戯王の神話の一端を飾る究極のカードとして位置づけられている。
歴史的背景
遊戯王OCGが本格的に国際展開を始めた2000年代初頭は、まだTCG市場が今ほど確立されておらず、世界大会や大規模イベントも現在ほど多くなかった。当該「アジアチャンピオンシップ2001」は、公式主催の国際大会としては草創期の一つに当たり、ここで配布されたカードは圧倒的な希少性をもつ。さらに、原作者自らが大会ごとに希望カードを描き下ろした、という点でも大変価値が高い。1枚ごとに専用の新規イラストが与えられたため、全入賞賞品カードはすべて世界に1枚限り。こうした背景が、近年のコレクター市場における高騰や「実質プライスレス」という評価につながっているのである。
総評
この「クリボー (遊戯王アジアチャンピオンシップ3位入賞商品)」は遊戯王史において、もはや伝説的なステータスを獲得している。世界に一枚だけという唯一無二の稀少さ、自筆イラストという芸術性、そして世界大会の入賞賞品という歴史的ストーリー性が複合し、他の追随を許さない特別な価値を放っている。市場価格の推定も極めて困難で、実質的に「言い値」であっても成立しうるほどのプレミアムアイテムである。遊戯王OCG最大級の秘宝とも言える存在であり、多くのファンや収集家にとって夢のようなカードとして崇められる斯界最高峰のレアリティを誇っている。