青眼の究極竜(遊戯王アジアチャンピオンシップ 優勝賞品)

カテゴリ
card > TCG > 遊戯王
Level
取引価格目安
45,000,000円
所有者
不明
アイテム説明
概要
「青眼の究極竜(ブルーアイズ・アルティメットドラゴン)」は、遊戯王OCGにおいて最強クラスの融合モンスターとして知られる「青眼の白龍」3体の融合形態である。本カードの中でも、アジアチャンピオンシップ2001で優勝したデュエリストに贈られたバージョン(通称「T3-01版」)は世界で唯一のイラストを採用した超希少品とされている。
当初は2005年頃にYahoo!オークションに出品され、約120万円で落札されたという記録が残っており、さらに2011年には再びオークションに出品され約100万円で落札された。その後、2018年に秋葉原のカードショップで約450万円という価格で販売されたこともある。2020年頃には750万円で出品されていた例もあるなど、市場に出回るごとに高額取引が行われているが、そもそも流通自体が極めてまれで、現在は実際の所有者が確定していないという説も多い。いずれにせよ世界に1枚のみのオリジナルイラストカードという点から、コレクター間では別格のレア度と投資対象として注目を集め続けている。
このカードがいかに稀少かを示すのが、その誕生経緯である。アジアチャンピオンシップ2001では、「海馬瀬人」の愛用モンスターとしても有名な「青眼の白龍(ブルーアイズ・ホワイト・ドラゴン)」を3体融合させた究極のドラゴンを、優勝者の要望に応える形で特別イラストとして制作し、たった1枚だけ贈呈した。当時は「最強のドラゴンを世界に一枚だけ作る」という壮大なコンセプトが話題となり、世界大会の優勝賞品に相応しい圧倒的な存在感を放ったと伝えられている。
カードテキストそのものは既存の「青眼の究極竜」とほぼ同じで、攻撃力4500・守備力3800という圧倒的数値を誇る。ゲーム内での効果に大きな変更はないが、その価値を決定づけているのは一切の再録がなされない限定イラストである点と、制作者である高橋和希氏が直接手渡しで贈呈したという歴史的背景だ。また「パスワード(カードに記載のコード)」が公式に割り振られている、いわゆる“レプリカではないオリジナルの究極竜”であることも大きい。
さらにこのカードは世界にわずか3枚と言われる「青眼の究極竜」の本物(トリシティ)全体のうち、アジアチャンピオンシップ2001版としては世界に一枚限定という稀少中の稀少カードで、もうひとつの「決闘者伝説 in TOKYO DOME」優勝賞品版や海外言語版などとは異なるイラストを持つ。2020年以降も、コレクターコミュニティで何度か話題に上っており、香港や日本国内の一部有名コレクターが所有しているのではないか、またはどこかに眠っているのではないかなど、憶測が絶えない。
実際、所有していると名乗るコレクターは限られており、市場に出るのは極めて稀なため、確定された取引相場というのは実質存在しないと言ってよい。店舗側が高額買取として公表している例を見ると、ネットオフ系では8,000,000円、別の専門店では10,000,000円などの表示も見受けられる。また過去に4,500,000円で陳列された実績があるなど、タイミングによってはさらに高騰する可能性がある。こうした動向から推測すると、実際の評価額が1,000万円以上になることも決して不思議ではない。
歴史的背景
- 誕生:2001年に開催されたアジアチャンピオンシップでの優勝賞品として初登場。選手の希望カードを新規描き下ろしイラストで贈呈するという企画の一環で誕生した。
- 限定イラスト:高橋和希氏による特別イラストが採用され、同じイラストが他で一切配布・再録されていないことから、唯一無二の価値を獲得している。
- オークション取引:2005年に初めて約120万円、2011年には約100万円で落札。その後、カードショップ店頭や通販サイトで数百万円から数千万円単位で取引される例が散見され、年を追うごとにさらなる高額取引が噂されている。
- 唯一性:レプリカ仕様ではない“本物”という点が最大のポイント。世界大会の少数配布カードの中でも「アジアチャンピオンシップ2001版」はまさに至宝と言える。
なぜ希少なのか
- 発行枚数の極端な少なさ:世界に一枚だけの特別イラスト版とされているため、他のバリエーションでも数が少ないが、このT3-01はとくに別格。
- 制作者本人の手渡し:漫画『遊☆戯☆王』の作者高橋和希氏が直接優勝者へ贈呈した事実により、コレクターズアイテムとしての特別感がさらに増している。
- 高額オファーが絶えない:頻繁にオークションや専門ショップで取引されるわけではないが、出品されるとすぐに高値が付くほど需要があり、希少性が高まっている。
総評
「青眼の究極竜(アジアチャンピオンシップ2001 優勝賞品)」は、遊戯王OCG史上でも際立った伝説を背負った一品である。カードとしての性能以上に、世界に一枚きりのオリジナルアート、作者との直接的な関わり、希少すぎる配布経緯など、いくつもの要素が重なり合って唯一無二の存在感を放つ。年月を経てもなお価格がつり上がり続けることから、投資対象としても注目度は高く、市場に姿を現せば多くのコレクターが血眼になって探し求めるほどのインパクトを持っている。今後も、その神話性とロマンは褪せることなく、遊戯王の歴史を語るうえで欠かせない象徴的なカードであり続けるだろう。