ヂェミナイ・エルフ(アジアチャンピオンシップ 2001 賞品)

カテゴリ
card > TCG > 遊戯王
Level
取引価格目安
40,000,000円
所有者
不明
アイテム説明
ヂェミナイ・エルフ(T3-04) とは
『ヂェミナイ・エルフ(T3-04)』は、2001年8月12日に開催された「アジアチャンピオンシップ2001」の第4位入賞賞品として配布されたウルトラレア仕様の遊戯王カードである。原作者である高橋和希氏描き下ろしのイラストが特徴で、世界に1枚しか存在しない“幻”のカードとされている。攻撃力1900・守備力900というステータス自体は通常の『ヂェミナイ・エルフ』と同じであるが、イラストが特別に制作され、当時の大会入賞者にのみ授与されたため、その価値は他のプロモーションカードよりも際立って高いと言われている。
本カードが授与された「アジアチャンピオンシップ2001」は、遊戯王OCG デュエルモンスターズの公式大会として開催された。当時はまだプロレベルの大会が今ほど多くなかったこともあり、入賞賞品となるカードの価値が飛躍的に高騰した経緯がある。この大会では1位から4位に加え、ジュニアクラス優勝者にもそれぞれ入賞者の希望カードが配られ、すべてのカードが新規イラストとして仕上げられた。優勝賞品の「青眼の究極竜(T3-01)」、準優勝賞品の「デーモンの召喚(T3-02)」、第3位賞品の「クリボー(T3-03)」、ジュニアクラス優勝賞品の「真紅眼の黒竜(T3-05)」と同様、本カード「ヂェミナイ・エルフ(T3-04)」も入賞者の希望によって個別に描き下ろされている。
このカードは特別なガラスケースに収められて授与され、そのため現在市場で目にすることはきわめて困難である。実際、2022年以降は一時的に台湾で存在が確認されたという情報もあったが、最終的には再び“所在不明”になったとされている。また、日本国内外のコレクターの間でも入手を熱望する声は非常に多いが、世界で1枚のみとされる性質上、取引自体がほぼ不可能に近い。過去には「クリボー(T3-03)」「青眼の究極竜(T3-01)」など、同じ大会で配布されたカードがオークションや店舗に出品され話題を呼んだ例はある。しかし、本カードのように現物自体の所在がはっきりせず、かつ希望者が少なくとも数多く存在する状況は、希少性と価値をいっそう高める要因になっている。
価格相場に関しては「数千万円~数億円」という途方もないレンジが語られることも多く、2024年頃には推定4,000万円の価格で取引されたという報道もあった。その後もカード市場が全体的に盛り上がっていることを背景に、こうした唯一無二のカードはさらに高騰すると見られている。大会史や原作者とのかかわり、配布形態など、あらゆる要素が重なって価値が跳ね上がった事例の代表格であり、トレーディングカード界隈では伝説的な扱いを受けている。
総評
『ヂェミナイ・エルフ(T3-04)』は、歴史的・文化的意義を兼ね備えた大変貴重な一枚である。遊戯王シリーズの生みの親が特別に描き下ろしたイラストを採用し、大会の第4位入賞者にしか与えられなかったという背景は、他のカードにはない強烈な特別感をもたらしている。現存数がほぼ1枚とされていることで、新たな売買や現物確認の機会は限りなくゼロに近く、理論上は“プライスレス”とも言える存在である。入手が極端に困難なだけでなく、今後も公式の再配布などが見込まれないため、その希少性は今後もさらに高まっていくのではないだろうか。まさに“幻”の名をほしいままにする、希代の至宝である。