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エビルナイト・ドラゴン 闇界決闘記 全国大会二次予選通過者賞品

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カテゴリ

card > TCG > 遊戯王

Level

取引価格目安

5,000,000円

所有者

不明

アイテム説明

エビルナイト・ドラゴンとは

「エビルナイト・ドラゴン」は、1999年8月26日に開催された「遊戯王デュエルモンスターズII 闇界決闘記 決闘者伝説 in TOKYO DOME」において、全国大会の二次予選を通過したプレイヤーに配布された特別なカードである。配布された枚数は約125枚と極めて限られており、その稀少性と人気の高さから、現在でもトレーディングカードコレクターの間で熱い注目を集め続けている。

特徴的なのは、ドラゴンの迫力あるデザインと闇属性という設定で、悪しき騎士の心が実体化したという独自の世界観をもつ通常モンスターである。攻撃力や守備力も初期のカードとしては高めに設定され、当時の大会シーンでは希少性も含めて特別な存在感を放っていたと言われている。イラストは重厚感と邪悪さが際立ち、闇に包まれた騎士とドラゴンが融合したようなデザインがファンを魅了した。

加えて、実際のOCGではいつでも入手できるカードではなく、通常のパックや構築済みデッキなどには一切収録されていないため、その存在自体が“幻のカード”として扱われることが多い。レプリカ版が後年パック収録された時期もあったが、二次予選突破者賞品の本物とはホログラムの有無や細部の仕様に差異があり、コレクターにとってはオリジナル版こそが唯一無二の価値をもつ貴重品とされる。

また、市場取引では過去に400万円から500万円台後半、あるいは約495万円といった落札例が報じられたこともあり、その金額は同イベントで配布された他の大会賞品にも劣らぬほどである。枚数がそもそも少なく、多くのコレクターが手放さないため、市場に流通する機会は極めて稀だ。しかも長期間にわたって愛好されてきた背景から、入手後の保存状態に強くこだわる収集家も多く、高いコンディションのものはさらに希少性が増す。

大会の背景としては、当時の「遊戯王デュエルモンスターズII 闇界決闘記」はゲームボーイ向けソフトだったが、その全国大会はOCG史上初の大規模イベントとして、多数の参加者を集めながらTOKYO DOMEという大舞台で開催された。そのスペシャル感溢れるイベントで成績を残した者だけが手にできるカードだったため、「エビルナイト・ドラゴン」には特別な称号のような価値が付与されている。

さらに、アニメ作品における登場シーンも話題になることがある。「闇界決闘記」という副題からもわかるように、闇や邪悪を思わせる演出とマッチしており、“全国大会二次予選突破の記念カード”という劇中設定がファンの興味をより一層かき立ててきた。

現在でもソーシャルメディアやオークションサイトなどで出品されることがたまにあるものの、偽物やレプリカとの見分け方が話題になることも多い。正規のホログラムや印刷の質の違いによって真贋を判断するケースが大半であり、まず滅多に本物が流通しないため、出品があった場合は世界中のコレクターが注目するほどである。

総評

「エビルナイト・ドラゴン」は、遊戯王OCGの歴史の中でも指折りのレアカードとして知られている。一度その名を耳にすれば、誰しもが“幻のカード”として憧れを抱く存在感を誇っていると言っても過言ではない。配布枚数の少なさ、手にするための大会実績が必要だった経緯、そして当時のOCG熱が入り混じった時代背景が、このカードの地位を確固たるものにしている。まさしくトレーディングカード文化の一端を語る上で欠かせない、歴史的価値とコレクターズアイテムとしての輝きを放つ逸品である。