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親子ガルーラ

親子ガルーラ メイン画像 1

カテゴリ

card > TCG > ポケカ

Level

取引価格目安

8,980,000円

所有者

不明

アイテム説明

親子ガルーラは、1998年から約1年にわたって開催された「ガルーラ親子大会」で入賞した極限的に限られた参加者だけに配布されたポケモンカードである。旧裏面仕様のカードであり、当時のカード流通枚数が少ないうえに状態の良いものがさらに限られていることから、現在では「幻のプロモカード」の一つとして知られている。通常のガルーラとは異なり、イラストやテキストは特別な大会仕様となっていることも特徴である。

大会が行われたのは1998年から1999年にかけてと言われており、親子で同じデッキを使って対戦するというユニークなルールが用いられた。優勝者(全勝チーム)にのみ本カードが褒賞として授与され、当時の配布枚数は諸説あるが、30〜40枚程度と極めて少ないという噂が語り継がれてきた。中でも「34枚しか存在しない」とする俗説が有名であるものの、正確な配布数を示す公式資料は見つかっておらず、詳細は今なお判然としていない。

また、このカードは旧裏面時代(1996年〜2001年頃)に製造されたうちの一枚である。旧裏面は現在の新裏面と異なるデザインであり、比較的短い期間しか流通していないこともあって、そもそも旧裏カード自体が希少価値を帯びやすい。さらに、本カードはイベント限定という要素が加わっており、流通量が極限的に少ないため、多くのコレクターが熱望する存在となっているのである。

その希少性に加えて、イラストを手掛けたのがポケモンシリーズのキャラクターデザイナーとして知られる杉森建である点も注目されている。ポケモンの世界観を長年支え続けている杉森建のイラストがオリジナルで使われていることに、大きな付加価値を認めるファンも多い。さらに、2019年には『開運!なんでも鑑定団』で1枚あたり120万円という鑑定結果が出たことでも話題となり、今ではその価格を上回る取引事例が珍しくない。

実際の市場では、2024年以降において7桁台半ばから8桁近い価格がつくケースも報告されている。本カードの買い取り価格は、およそ650万円前後の提示がなされることもあれば、状態が良い(PSA9やPSA10など高グレード認定品)であれば1000万円以上の希望取引が語られることすらある。販売価格では800万円後半から900万円近い例も確認されるなど、一部の専門店やオークションにおいては既に世界的に見てもトップクラスの高額カードのひとつである。

このように、i) 旧裏面かつ大会限定の入手経緯、ii) 流通数の少なさ、iii) 杉森建氏のデザイン、iv) テレビ番組などで取り上げられ時の話題性、など複数の要因が合わさって、親子ガルーラはポケモンカード界でも屈指のプレミアプロモとなっている。

総評

親子ガルーラは、歴史的背景・希少性・イラストレーターの存在感といった複数の要素が積み重なった結果、途方もない高値で取引される超希少カードとなっている。流通量が少ないうえに旧裏面ならではの希少性もあいまって、今後もさらに価格が高騰する可能性が高いと見られている。コレクターなら誰もが憧れる、一度はその存在を耳にし、手にしたいと夢見る究極の一枚である。