1ヶ月1000万頂く頂き女子りりちゃんの【みんなを稼がせるマニュアル】

カテゴリ
book > その他 > 不明
Level
取引価格目安
28,000円
所有者
不明
アイテム説明
概要
「1ヶ月1000万頂く頂き女子りりちゃんの【みんなを稼がせるマニュアル】」とは、SNSなどで話題となった“頂き女子”と称する手口を解説した情報商材である。恋愛感情を抱かせたり、相手の同情を誘ったりすることで、多額の金銭を相手から“頂く”ための具体的なアプローチ方法が記されている。作成者とされる人物は「頂き女子りりちゃん」という名前で活動しており、実際に複数の男性から巨額の資金を得たうえ、そのノウハウを他の女性へ広めるためマニュアル化したと言われている。
本マニュアルは、ターゲットを“おぢ”と呼称し、その心理を巧みに利用して金銭を引き出す詳細なテクニックを紹介している点に特徴がある。相手が思わず支援したくなるような信頼関係の構築手法や、LINEなどを駆使した対話テンプレート、さらにはアフターケアの方法まで段階的に解説されている。単なるパパ活マニュアルとは異なり、狙う相手の心理的弱点や行動特性を熟知したうえで、いかに効率よく大金を得るかという戦略が盛り込まれているため、内容自体はかなり綿密と評されている。
元々の販売価格は2万8000円ほどであったとされ、流通経路は本人のSNSや関連コミュニティを通じて行われたようだ。購入者は「ホス狂い」の女性や、生活費を手っ取り早く稼ぎたいと考える人が多かったとも言われ、口コミによって一時期は広範囲に知れ渡った。マニュアルには実際の事例や成功体験のシナリオが豊富に盛り込まれており、読み物としても詳細かつ具体的であるため「非常に実践的」という噂も立った。
Relic機関内においても同マニュアルを閲覧した人間が存在する。実際に読了した同構成員によると、その内容は作者のりりちゃんにしか執筆不可能であるようなある種の「深み」を持つものであった。執筆者のりりちゃん自身も過去にホストに金銭を搾取された経験をしており、意外にも「おぢ」を単なる金ヅルと見なしているわけでもないことが伺えるという。頂き行為に対して著者なりの哲学のようなものが存在しており、例えばビジネスマンが読んでも参考になる部分があるかもしれない。 ただし、その根本は詐欺行為を助長する内容であるため、法律面から見ればきわめて問題のある情報商材と判断されるのが一般的である。
本アイテムが希少性を帯びているのは、著者である「りりちゃん」が逮捕・起訴されて以降、マニュアルの正規トランザクションが停止し、現在では入手困難である点に起因している。また、その後の裁判でりりちゃん本人には懲役9年・罰金800万円という判決が下されており、彼女の名前は一躍全国に知れ渡った。その結果、当該マニュアルはメディアやSNS上でも多くの議論を呼んだため、ある意味で社会的・歴史的な注目を集めたテキストとして扱われている。
歴史的経緯
頂き女子という概念自体は、恋愛感情を装った詐取行為の延長上にある。だが、このマニュアルによって「頂く」手法が体系的に整理され、多くの潜在的実践者へ広められた点が本アイテムの特筆すべき歴史的意義である。もともと著者はホストクラブにのめり込み、自身が得た金銭をホストに貢ぎ続ける生活を行っていた。資金が不足すると、男性を巧みに操り、それも表面上は「彼らが自主的に支援した」という形をつくり出して金銭を引き出す……そうした行為に磨きをかけるうち、ノウハウを構造化し情報商材として売り出したとされている。マニュアルは相手を騙したくない層をも惹きつけるほどに説得力が高く、加えて「ギバーおぢ」「マッチャーおぢ」「テイカーおぢ」などの分類が心理学的根拠に基づくような書かれ方をしているため、大きな話題を呼んだ。
ところが、その後に多発した詐欺事案との関連が疑われ、最終的には著者が警察に逮捕される事態となった。法廷でもマニュアルの内容が取り上げられ、詐欺の手口を助長したとして罪に問われるに至った。販売停止後、正規ルートでの流通は基本的に不可能になり、現存するデータのコピーをどこかから入手するしかないため、現在このアイテムは違法性と希少性が表裏一体になった特異な存在となっている。
ただし、かつて存在した違法海賊版サイト、「漫画村」の創設者として知られる星野ロミ氏が同マニュアルの内容を全公開しており、(倫理的な問題を度外視すれば)一般人でもその内容を現在閲覧可能になっている(この点をRelicDBにおけるレア度判定に大きく反映させた)。
レア度と価値
市販の書籍や通常の情報商材がウェブ上で簡単に入手できるのとは異なり、本マニュアルは公には販売されていない。そもそも犯罪の手引きとも言われる内容が問題視され、いわば“封印”されたような状態である。しかし一方で、歴史的に大きな反響を呼び、社会問題にまで発展した稀有なテキストとして収集家や研究者の興味を惹く面がある点が注目される。反面、再流通を試みる行為そのものが法的リスクを伴う可能性が高いため、収集や売買は限定的だと考えられている。もしネットで内容が閲覧可能という現状に変化があればレア度の格上げがなされることも十分に想定される。
総評
「1ヶ月1000万頂く頂き女子りりちゃんの【みんなを稼がせるマニュアル】」は、単なるマニュアルとしては犯罪行為の指南に当たるため、倫理的・法的に強く問題視される内容である。一方で、その構造的な巧妙さはマーケティングや心理学の観点から学ぶべき要素が含まれているため、多くの人々の注目を集めてきた。著者の逮捕・実刑判決を経た今となっては、入手困難かつ公に販売できないという性質が本マニュアルの希少性をさらに高めている。
以上のように、本マニュアルは犯罪史や社会学、心理学の研究対象として語られることも多いが、決して推奨される類いのテキストではない。それでもなお、社会的に大きなインパクトを与えた文書として、人々の記憶に長く残り続けるだろう。