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チャーミー人形

チャーミー人形 メイン画像 1

カテゴリ

cursed > 呪物一般 > 不明

Level

取引価格目安

不明

所有者

田中俊行

アイテム説明

チャーミー人形とは

介護施設に持ち込まれた小さな女の子の人形である。元々は高齢者施設で、そこに暮らす入所者たちを楽しませる目的で保管されていたと言われている。しかし、この人形を「可愛い」と特に気に入った人々が相次いで亡くなるという不気味な出来事が起き、結果として5名もの方が人形を可愛がった後に他界したと噂されている。施設側は倉庫にしまい込もうとしたが、いつの間にか元の場所に戻ってくるなどの怪奇現象が重なり、ついには手に負えない存在として扱われるようになってしまった。

そこで2016年前後、怪談イベントの場でオカルトコレクターとして活動していた田中俊行の手に渡り、以降「チャーミー人形」という呼称で知られるようになった。名前の由来は大型台風(Trami)の呼称から着想を得たものだと言われている。人形を譲り受けて自宅に持ち帰った直後、部屋の証明ランプが激しく明滅したり、パソコンが音声認識ソフトを勝手に起動して操作不能になると言った怪異が連発したため、田中はただの「いわく付き品」以上の“呪いの人形”として扱うようになったのである。

外見は横に倒すと瞼が閉じる仕組みのいわゆる「洋人形」の一種で、小さな愛らしい少女の姿をしている。しかしその得体の知れない力は、「人形の口に米が詰められていた」というエピソードとも相まって多くの怪談好きを惹きつけている。実際、人形の口から取り除かれた米粒や、チャーミー人形そのものに触れることで予想外の幸運を得たという話もあり、いわば呪いと福の両面を併せ持つ存在だという見方もある。

チャーミー人形は、自宅にある「呪物部屋」でほかの呪物とともに保管されている。取り扱いには満遍ない注意が必要とされ、安全を保つためにも田中は定期的に人形に挨拶や声掛けを欠かさないと言われている。ただし過度にメンテナンスを続けると、逆に執着させてしまう可能性があるともされ、あくまで“ビジネスパートナー”としての距離感を保つことが田中の流儀だと明かされている。

こうした背景や数々のエピソードにより、チャーミー人形は日本国内でも極めてレアな呪いの人形として認識されている。世界的には「アナベル人形」が有名であるが、日本の怪談界隈においては同様かそれ以上の関心を呼んでおり、一部では「日本版アナベル」と呼ばれることもある。

総評

チャーミー人形は、単なるホラーアイテムとしての存在にとどまらず、「呪術的要素」「持ち主の願望」「怪談文化」といった幅広い文脈を内包している点で稀有な人形である。生まれは決して明らかでなく、情報の多くは怪奇現象にまつわる噂や体験談に依拠しているが、それこそがこの人形の神秘性と収集価値を高めている要因と言えよう。実際、数万人規模の怪談イベントで言及されるほどの知名度を誇り、その「呪い」の正体を解き明かしたいと考える研究者やコレクターも多い。呪物コレクターである田中俊行が実体験を通して積み重ねてきた数々の現象報告は、まさにチャーミー人形の底知れない力を物語っているのである。